身体の中心にある背骨に歪みが生じると、背中全体に普段以上の緊張感と負荷が掛かりがち。
パソコン作業、スマートフォンの使用など日常の姿勢が猫背のような前屈になることが多い方は、肩甲骨周辺に筋肉的ストレスが蓄積しやすい傾向にあります。
また、肩甲骨間は過度なストレス、慢性疲労、食べ過ぎや飲み過ぎなど生活リズムの乱れから緊張感が強くなりやすく知らないうちに背中がパンパンに張ってしまい、睡眠をとっても疲労が抜けにくい身体になってしまっています。
先ずは背中全体の歪みを見つけ出すことが必須。
同時に骨盤から頸椎まで連動する椎骨のズレを調整しより良い身体の環境改善をしていきます 。
背骨の歪みを取り除くカイロプラクティックは腹部の痛みを取り除くイメージが少ないかもしれませんが、一ヶ月のうちかなりの人数の患者さまが来られる症状の一つです。
腹部にズキズキ、チリチリ、重い、苦しい、鈍いなど痛み、不具合を感じ病院へ受診し検査をしてみると異常なしの診断。
そんな時は骨盤、腰椎の歪みから起きる神経圧迫痛を疑ってみましょう。
腰椎1~3番の神経支配は腰部後面だけではなく腹部の痛みに関連する前面(大腰筋、腸骨筋)などへ神経を伝達している。
そのために腰の歪みが起き、腰椎神経根に圧迫を起こすと前面の大腰筋、腸骨筋に過緊張が起こり腹痛のような不快感を感じやすくなります。
先ずは腹部のどの箇所に痛みを感じるのか日常、どんなときに感じやすいのかを患者様から伺い骨格の歪みから関連した腹痛なのかを問診、触診、動作検査などを用いて見つけ出します。
短い期間に変化の感じやすい痛みもあれば長期に慢性化した痛みを取り除くときには施術回数とご自宅でのセルフケアをお勧めすることもあります。
お身体の不具合を感じたときにはカイロプラクティックの適応症状にあたるのかどうかは、お気軽にお問い合わせください。
こんにちは、 倉知です。
ロコモティブシンドロームという
言葉をご存知ですか。
「ロコモティブ」とは英語で移動能力という
意味で「ロコモティブシンドローム」とは、
運動器の障害により、基本的な運動能力が
低下している状態を指します。
では、運動器とはどのようなものでしょうか。
筋肉・骨・関節・神経機能の事を意味し
これらの機能に障害が起こると、
やがてバランス能力・体力・移動能力が衰え、
立ったり歩いたりといった日常生活の中で
行う簡単な動作が困難に。
適切に対処しないと、運動機能は低下して、
最悪の場合は将来的に寝たきりの状態になる
リスクがあると言われています。
日本でもロコモティブシンドロームという
言葉は認知されてきましたが、主に高齢者の
問題として考えられ、若い世代では
あまり関心がないのが現状。
確かに50歳以降、ケガや病気、加齢による
衰えで、ロコモティブシンドロームが
始まりやすくなるのは事実です。
ただし、若い頃に適切なケアをしないと、
もっと早い30~40歳代のタイミングから
体の衰えを感じやすくなり、
ロコモティブシンドロームになる
可能性が上がります。
実際に、最近では若い女性や子供にも
ロコモティブシンドロームの方が増え
専門家の中には、警鐘を鳴らす方もいます。
では、将来ロコモティブシンドローム
にならない為にどうすれば良いのか。
そこで、予防ケアを得意とする
カイロプラクティックが有効となります。
カイロプラクティックで定期的に体の可動域、
筋肉の状態を確認し、脊柱を介して神経機能
を高める施術を行うことで、
体の土台となる骨盤、背骨のバランスを整え
姿勢の改善、運動機能の維持、自然治癒力の
向上を行うことが出来ます。
「いつまでも自分の足で歩きたい」
「いろんな所に出歩きたい」
「一生杖無しで歩きたい」
そのようなお考えの健康志向の強い方は、
必ずカイロプラクティックがお役に立てます。
症状が何もないうちから体のケアを
始めるのがベストです。
そして、将来元気で生活できる体を
手にれましょう。
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今回の症例報告では、病院で検査しても
原因が分からない「非特異性腰痛」の方が
カイロプラクティックケアを受けたことで、
腰痛が改善した一例をご紹介します。
数年前から腰痛に悩み、レントゲンや
MRIによる検査行うも原因が分からないまま。
痛み止めと湿布による保存療法を続けるも
改善が見られないため当院へ来院。
初めに問診を行い一日の生活を確認すると、
仕事はデスクワーク中心で、体を動かすのは
家と職場の移動のみ。
最近では腰の痛みの影響もあり夜しっかりと
睡眠がとれていない日も多い状態でした。
次に神経学・整形学検査など
カイロプラクティックケアに必要な検査を
行った上で、背骨を中心に身体の状態を
確認していくと、特に気になる点として
背骨全体の可動性の悪さとそれに
伴っておこる不良姿勢でした。
というのも長時間のデスクワーク姿勢が
続くと背骨の可動性が低下するのと同時に
背骨の中にある脊髄神経が圧迫され、
神経機能が上手に働かない状態になります。
この方の場合は神経機能の低下が原因で
慢性的な腰痛となり、痛みで眠れない
または寝ても疲れが取れないという
悪循環まで起こっていたのです。
肩甲骨周辺の痛み 重だるさ
◎来院者様の体調
・慢性的に肩甲骨周辺の重だるさ、痛みを一日中感じ、特に起床時が一番辛い。
・デスクワーク中心のため背中が丸まりやすく、首~肩、背部の硬さ、コリが強い。
・肩甲骨を動かしたくなるような違和感あり。
◎初診時の症状
・頸椎4、7番 胸椎1番のズレ(サブラクセーション)による神経圧迫。
・僧帽筋、菱形筋、棘下筋、小円筋の筋緊張。
・デスクワークにて同じ姿勢が長く背部の丸まりによる神経圧迫。
◎施 術
・首動作検査にて右回旋、後屈での硬さ。
動作での痛みなし。
・マニュピレーションは首~肩、肩甲骨周辺、背部の硬さを取り除き
肩甲骨の可動範囲を広げるように施術。
・首~肩、背部を弛めることで、首動作の硬さを取り除きました。
・サブラクセーションを取り除くアジャストメントを行い、
施術後の検査にて肩甲骨のスッキリ感あり。
◎説 明
・施術後は肩甲骨周辺の痛み、硬さ軽くなったことを考え
首~肩、背部の神経圧迫、筋緊張が原因により症状を引き起こされていたとお伝えし
間隔を詰めた早めの治療をおすすめしました。
・7日目、14日目と施術を行い、デスクワーク中の肩甲骨周辺の硬さ、痛みは
軽くなったとおっしゃっていました。
◎アドバイス
・同じ姿勢が続き背中が丸くなりやすい時は
30分に一度は背伸びをしてカラダを動かすことをおすすめしました。
◎問診
1ヶ月前から腹部気になり始め、2週間前から痛みが強く
デスクワークをしているとき同じ姿勢が1時間以上続くと
左の脇腹にチリチリとした差し込むような痛み。
歩行時、就寝時は比較的痛みが少ない。
内科、整形外科にて異常なしの診断。整腸剤を服用するも
変化少なく、レントゲンも異常なし。
◎初診時の状態
・腰椎1番、2番サブラクセーションよる腰椎神経圧迫。
・大腰筋、腸骨筋に過緊張を確認。
・自覚症状の腰痛は無いが、腰部の椎体は不安定。
・腰椎の動作検査は左回旋と前屈に動きにくさを感じる。
◎施術
腹痛を感じさせてしまう大腰筋、腸骨筋の拘縮を緩和。
胸椎、腰椎部の関節可動の修正をおこないました
アジャストメント、関節モビリゼーションを取り入れる。
初診時は椎体が動きやすいように緩和操作を考え、
大腰筋と脊柱起立筋の調整。
◎施術後の説明とアドバイス
施術後の検査は、腹部の張りが少なく身体を動かすときに
左右回旋がスムーズに動けるようになった。
1週間後のご来院時はデスクワークも苦しさが減り
その後数回の施術にて症状は無くなりました。
お仕事の合間に背伸びのストレッチをお勧めし
デスクワークは長時間座り続けず、こまめに立ち上がり
1分ほど動いていただくようお伝えしました。
腹痛の原因が腰椎神経圧迫痛から発した大腰筋拘縮と分かり
原因不明の痛みから解放され、とても喜ばれていらっしゃいました。
骨格の歪みと腹痛は一見、イメージしにくい症状であると思われますが
神経圧迫痛は意外な場所にでることが多々あります。
お悩みの症状が改善しにくい、異常なしの診断、原因不明と言われたなど
ありましたら、どうぞ一度当院へご相談してみてください。