自律神経失調症
自律神経には交感神経(活動、緊張)と副交感神経(休息、緩和)の二種類が存在しそれぞれが身体的状況に合わせて異なった働きをする。
交感神経
血圧を上げる、脈拍が速くなる、発汗、呼吸運動の促進 など
副交感神経
血圧を下げる、脈拍が遅くなる、発汗の低下、呼吸運動の抑制 など
脳から身体の各部へ連結する自律神経が正常に働いている状態は緊張と緩和がバランスよく調和され、生活環境に合った体調を保つことが可能。
自律神経系の乱れの原因は、からだ全体の歪み、過度のストレス、過労による筋緊張、天候(特に曇り~雨など低気圧に変わるとき)など 自律神経を乱す要因は様々。
体感の症状は疲労、不眠症、耳鳴り、頭痛、めまい、倦怠感、生理不順、肩こり、腰痛、背部痛、手足のしびれ、免疫力の低下、対人関係の恐怖 など
カイロプラクティックのアプローチは自律神経にとって重要な箇所の脊椎、頭蓋骨直下にある上部頸椎からお尻の真ん中部分にある脊椎の末端部、骨盤から仙骨までを正しく整え、脳から各箇所へ正常な神経伝達ができるように調整する必要があります。
同時に過緊張している筋肉部は緩めることにより正しい骨格を緊張感のない柔らかい筋肉で包み込めるようにしからだ全体の調和をおこないます。
慢性疲労
朝、目が覚めても疲れが抜けない、からだがスッキリしない、少し動くと疲れる毎日、倦怠感が続いている。頭がぼーっとしている。など感じ方は様々。
内科、外科、整形外科などあらゆる検査をしてみても「異常なし」の診断。
症状のつかない不定愁訴と言われる。 そんなことありませんか?
疲労回復には睡眠と休息が重要な要素。
過労による身体の酷使、ストレス、睡眠不足など生活環境を変えるのが理想ですが仕事の兼ね合いやお子様の育児など変えられない環境もあります。
そんなときこそ身体の根幹を整えて疲労回復しやすい体調作りをすることです。疲労はからだが発信している重要なシグナル。蓄積させると肩こり、腰痛だけではなく急性の痛み、ぎっくり腰、寝違え。時には内臓疾患を誘発させてしまうこともある。
背骨と骨盤の歪み、起立筋郡を中心とした体幹の筋肉過緊張を緩和。
同時に良い睡眠ができるように自律神経系のバランスを整える。
誰もが自ら持ち得る自然治癒力を高めて疲労の蓄積しにくく疲労が掛かっても身体で自己処理できる体調へ改善していきます。
「寝ようとしてもなかなか眠れない」
「夜中に何度も目が覚める」
「朝起きても疲れが取れていない」
こうした不眠や睡眠障害のご相談が、当院でも年々増えています。
現代人の5人に1人が、なんらかの睡眠の問題を抱えているとされ、その背景にはストレスや生活習慣の乱れ、自律神経の不調などさまざまな要因が考えられます。
その中でも最近、「背骨のゆがみと神経系への影響」や「自律神経の働きや乱れ」が睡眠に大きく関係していることが、世界中の研究から明らかになってきています。
カイロプラクティックと睡眠の関係
アメリカの著名な学術誌『Journal of Manipulative and Physiological Therapeutics(JMPT)』に掲載された研究では、脊椎の調整を受けた被験者の多くが、睡眠の質や入眠時間に改善を感じたと報告されています。
また、カナダの研究機関によるレビュー(2005年)では、カイロプラクティック治療が睡眠障害や慢性疲労症候群に有益な補助療法となる可能性があるとまとめられています。
さらに、オーストラリア・ロイヤルメルボルン工科大学のカイロプラクティック学部研究チームが行った調査では、カイロプラクティック施術を受けた患者の約60%が「睡眠の質が向上した」と実感しており、世界各国で“睡眠と背骨の健康”への関心が高まっているのが現状です。
睡眠と深く関わる「自律神経」へのアプローチ
人が自然に眠るためには、体がリラックス状態へと切り替わる必要があります。
これは副交感神経の働きによって起こりますが、日常的なストレスや姿勢不良、背骨のゆがみなどにより、交感神経が過剰に優位な状態になっている方が多く見受けられます。
カイロプラクティックでは、背骨や骨盤などの関節を調整することで、脳と体の間の情報伝達がスムーズになり、人間が本来持っている自然治癒力を高め、正常な健康状態へ整えることができます。
実際、米国カイロプラクティック協会(ACA)のレポートによれば、施術を受けた後に「身体が温かくなる」「呼吸が深くなる」「眠くなる」といった反応を示す人が多く、その背景には副交感神経の活性化があるとされています。
不眠を根本から見直すカギは「神経系の最適化」
カイロプラクティックが対象とするのは、単なる“背骨”ではありません。
脊椎の中を通る中枢神経(脳と脊髄)を健全な状態に保つことが施術の目的です。
神経の働きが整うことで、ホルモンバランスや体温調整、睡眠サイクルといった体の内部リズムが安定し、薬に頼らず自然な眠りを取り戻せる体づくりが可能になります。
実際に、慢性的な不眠でお悩みだった方が、
「以前より寝つきが早くなった」
「夜中に起きる回数が減った」
と変化を感じられるケースも珍しくありません。
もちろん個人差はありますが、“眠れない=心の問題”だけではなく、“神経のめぐり”から見直すという視点が、これからの不眠対策には欠かせないと私たちは考えています。
睡眠薬に頼る前に、カイロプラクティックという選択肢を
不眠の改善には、生活習慣の見直しや適度な運動も大切ですが、それだけでは改善しない「隠れた原因」が体の内部にあることも少なくありません。
カイロプラクティックは、そうした“構造と神経の関係”に着目したアプローチです。自然治癒力を高める療法として、世界中で安全かつ支持されている理由もここにあります。
「最近、よく眠れない」
「朝スッキリ起きられない」
そんなお悩みこそ、体が出している大切なサインです。
当院では、不眠や睡眠の質でお悩みの方にも、それぞれの生活に合わせたケアとアドバイスを行っています。
まずはお気軽にご相談ください。
監修 塩原
※参考文献(一部)
Journal of Manipulative and Physiological Therapeutics (JMPT), Volume 28, Issue 3
RMIT University, Chiropractic Sleep Survey, 2004
Canadian Memorial Chiropractic College, 2005 Clinical Review
American Chiropractic Association (ACA) official website
日々臨床を行っていると、
「カイロプラクティックを受けるようになってから
体調がとても良くなった」という
ありがたいお言葉をいただくことが多々あります。
なぜ、カイロプラクティックを受けるようになってから
体調が良くなったのでしょう。
そのメカニズムについてご説明したいと思います。
・神経系に対してアプローチが可能。
カイロプラクティックが他の代替医療に比べ
腰痛に対して優れた効果を発揮できるのは
筋肉や骨格だけではなく神経系に対して
アプローチ行うため、コリや痛みという
結果だけではなく、痛みが起きている
原因に着目できるからです。
いわゆるマッサージなどでは
筋肉を揉むことで凝り固まった筋肉をほぐす
↓
滞っていた老廃物や血液が流れる
↓
痛みやコリ感を和らげる。
確かに、これにより一時的に痛みから
解放されることがありますが、
筋肉が硬くなってしまった原因である
サブラクセーション(関節機能障害)に
アプローチしていないため
マッサージを受けてもすぐ戻ってしまう
という結果に繋がりがち。
腰痛の解決策として重要なことは関節と筋肉
そして神経系の機能を回復させることであり
それを行い初めて結果だけでなく
原因に対してもアプローチ出来たと
言えるのです。
・神経系への働きが腰痛に効果がある理由
私たちには、自らの力で身体の不具合を
調整する「自己治癒力」が備わっており、
この自己治癒力を最大限発揮するためには、
身体のあらゆる動きを調整している
神経系の働きが正しく機能して初めて
最大限に発揮されます。
カイロプラクティックケアでは、
この自己治癒力の向上を目指し
それを阻害しているサブラクセーション
を取り除く根本的な施術を行います。
予防、健康管理など根本的に体調を整えたいと
考えている方はどうぞご相談ください。
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健康を維持するためには、日々のセルフケアを習慣化することが大切です。
たとえば、私たちが日常的に行っているセルフケアの一つに歯磨きがあります。
これと同じように、身体のケアも習慣化することで、筋骨格系や神経系のトラブルを予防し、健康を維持しやすくなります。
では、具体的にどのようなセルフケアがあるのでしょうか?
日常生活に取り入れたいセルフケア
①歩く
無理のないペースで、週に数回(10分程度)行うだけでも効果的です。
ウォーキングを習慣にすることで、血流が促進され、筋肉の柔軟性が向上します。
② 同じ姿勢で避ける
デスクワークやスマホの使用が増えている現代では、長時間同じ姿勢を続けることで身体には大きな負担がかかっています。
30分に1回は立ち上がり、軽く体を動かすことで、負担を軽減できます。
これらのセルフケアを継続することで、健康を維持しやすくなります。
セルフケアだけでは足りないことも
しかし、日常のセルフケアだけでは解消しきれない身体の歪みや慢性的な不調もあります。
「ストレッチを頑張っているのに、肩こりや腰痛がなかなか良くならない…」このように感じる方も多いのではないでしょうか?
実は、身体のバランスが崩れていると、セルフケアの効果が十分に発揮されにくいのです。
カイロプラクティックやピラティスを取り入れる
カイロプラクティックは、背骨の歪みを整え、神経の働きを最適化することで、痛みの原因を根本から改善します。
ピラティスは、正しい姿勢を身に着け、筋肉のバランスを整えることで、歪みを防ぎ、より健康的な身体づくりをサポートします。
日々のセルフケアにカイロプラクティックやピラティスを知ることで、より高い健康効果が期待できます。
まとめ
健康を維持するためには、セルフケアを習慣化することが大切です。
ただし、セルフケアだけでは補いきれない部分もありますので、カイロプラクティックやピラティスも取り入れて、より効果的な健康管理を目指しましょう。
監修:副院長 塩原
8月 15日(金)、20日(水)休診いたします。
よろしくお願いいたします。
さくカイロプラクティック
http://sakuchiro.com
スパインピラティス
http://spinepilates.life
今や国民病とも言われている腰痛。
2022年(令和4年) 厚生労働省が行った
自覚症状の状況を調べる国民生活基礎調査によると
腰痛は男女とも1位という調査報告がされ
生涯に経験する人は80%にのぼり
日本全国に3,000万人いると推計されています。
腰痛を訴えて病院で受診する人のうち
画像検査(レントゲンやMRIなど)をして
腰痛の原因を特定できるのは
全体の約15%と言われています。
これらの中には、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症
圧迫骨折などの変性が生じて起こる問題が該当します。
残りの約85%を占める腰痛は原因が
特定できないとされこれを非特異的腰痛と言います。
・非特異的腰痛(慢性腰痛)がおこる要因
腰痛で悩んでいる方が増加している背景には
長時間の同じ姿勢や重いもの持ち上げる作業による腰への負担
生活習慣、ストレスなど様々な要因が
複雑に絡んでいることが考えられます。
上記のように様々な要因で起こる
非特異的腰痛(慢性腰痛)は背骨の可動が減少することで
神経の機能低下や筋肉への負担を引き起こしがち。
・根本的な原因を見極める
当院では、ご自身が気が付きにくい身体の状態を
様々なカイロプラクティック検査と分析をもとに見つけ出し
脊椎を中心とした関節、筋肉などを調整し
機能を回復しやすいようにアプローチしていきます。
マッサージや整体に行っても
症状が解決されず悩まれている方は、一度ご相談ください。
参考文献
1.仕事に支障をきたす非特異的腰痛の危険因子の検討
松平浩,町田秀人,内田毅,小西宏昭,三好光太
2.慢性疼痛の一要因—末梢組織の修復過程からの考察—
池澤 秀起