12月は寒さが本格化し、年末の忙しさが重なることで、身体に負担がかかりやすい時期です。この季節は特にぎっくり腰(急性腰痛)の発症に注意が必要。重たい荷物を持ち上げる動作や身体を捻ったりする動作、さらにはくしゃみと言った、日常の何気ない動作が引き金となり発症する場合があります。
ぎっくり腰の正確なメカニズムに関しては未解明ではありますが、筋肉や関節、靭帯などの様々な問題が影響していると考えられています。
◎ ぎっくり腰を起こしやすい要因
・長時間のデスクワークや立ち仕事
・運動不足
・疲労の蓄積やストレス
・生活習慣の乱れなどが要因で発症しやすいです。
ぎっくり腰は通常1〜3週間で痛みが軽減しますが、根本的な原因が解消されていない場合、再発のリスクが生じます。
また、定期的にぎっくり腰を繰り返している場合、慢性腰痛へ移行する可能性もあります。
◎ ぎっくり腰の時に感じる症状
・靴下を履くのが困難になる
・寝返りやくしゃみの際に激しい痛みが走る
・ズキズキ、チクチクと刺すような痛み
・腰から臀部、下肢にかけて広がる痛みなど。
これらの症状は、筋肉や靭帯の炎症、椎間板の損傷などが原因で起こりやすいです。
◎ カイロプラクティックによる急性腰痛のケア
カイロプラクティックでは、脊柱や骨盤を中心に全身のバランスを多角的な検査方法で評価・分析し、ぎっくり腰の根本原因を改善することを目指します。
急性期(発症から0〜1週間)では、痛みや炎症が強い状態が多いため、個人差はありますが、集中的なケアが効果的です。(この期間の施術は、週に1~2回を目安)
急性期が落ち着くと、身体の機能を回復させる回復期(1〜3週間)に移行し、筋肉や関節のバランスを整え、正常な動きを取り戻していけるよう施術を行います。
症状が改善し、日常生活を問題なく過ごせるようになった後は、再発防止健康維持を目的としたケアに移行します。この段階では、全身のバランスを整えながら、自宅でできる指導や生活習慣の改善を提案します。
◎ 日常生活での予防ポイント
・同じ姿勢を避ける意識する
長時間座り続ける場合は、20~30分に1回立ち上がり、軽い身体を動かす習慣を取り入れましょう。
・軽い運動を取り入れる
軽いストレッチや体操を日常に取り入れ、背骨や関節を動かしましょう。
・無理な動作を控える
大掃除や重い荷物の運搬は無理をせず、休憩を挟みながら少しずつ行うようにする。
◎ 冬のぎっくり腰を防ぐために
12月は寒さが本格化し、年末の忙しさにより腰に大きな負担がかかりやすい時期です。
しかし、日常生活の中で少し意識を変えるだけで、ぎっくり腰を予防することも可能です。
長時間の同じ姿勢を避け、こまめに身体を動かす習慣を取り入れること、軽いストレッチを行い背骨や関節を動かしたり、無理な動作を控えて腰に負担をかけすぎない工夫をすることがポイントです。
また、ぎっくり腰は症状が改善した後も再発しやすい傾向があります。 カイロプラクティックを定期的に受けることで、痛みの軽減だけでなく、身体全体のバランスを整え、根本的な原因を改善することが期待できます。
定期的なケアと生活習慣の見直しで、ぎっくり腰を防ぎ、健康な状態で冬を過ごしましょう。
監修 塩原