腰痛は多くの人が悩む症状であり、生活習慣病の一つとも言われ、
2022年(令和4年)に厚生労働が行った「国民生活基礎調査」によると、
男女とも「腰痛」が現症状の1位であるという結果が報告されています。
近年では、長時間のデスクワーク、
パソコンやスマホの操作で前かがみになる不良姿勢、運動量の低下により腰痛も悪化傾向にあります。
座っている時は気付きにくい感覚かもしれないですが、実は立っている時よりも腰や背骨、骨盤には大きな負荷がかかっています。
腰への負荷が立位時に1とするならば、
座位の姿勢では立位の1.4倍もの負荷が腰にかかります。
更に座った状態で前傾するとその負荷は約2倍にまで増えます。
その状態が長時間続けば腰への負荷は増加し、
腰痛などの症状を招く要因へと繋がります。
背骨への負荷をかかりにくくする座り方
・椅子に深く腰をかけ、あごを引き背筋を伸ばす
・骨盤を立て背筋をまっすぐ伸ばす
・膝と股関節の高さが平行になるようにする
・足裏は全体を床にぴったりくっつける
ただし、上記でご説明した姿勢をキープしても、
腰にかかる負荷を減らすことはできますが、
負荷のかかる姿勢を全くとらないということは出来ません。
デスクワーク時に気をつけるポイント
そこで意識していただきたいのが、
どんな姿勢(座位、立位、中腰)でも
長時間、同一姿勢でいることを出来るだけ避ける
ということです。
目安としては30~40分に一回は、
その場の姿勢を変えることで、負荷を減らすことができます。
席を外して20秒ほど背伸びをしてみたり、
デスクの回りを1分ほど歩くなどを取り入れるのもお勧めです。
それでも不調が軽減しにくい場合はお気軽にご相談ください。
脊柱を介して神経系・筋骨格系の状態を整えることによって良い姿勢を保ちやすい身体を作る手助けができます。
参考文献
1.2022(令和4年)厚生労働省 国民生活基礎調査の概況
2.職場における腰痛予防対策指針及び解説(厚生労働省)
監修 塩原