骨盤とは、中心の仙骨と左右の寛骨(腸骨、恥骨、坐骨の構成)によって形成される部位。
身体の土台である骨盤に構造的な問題が発生すると、上位椎体である腰椎、胸椎、頚椎へ構造的な機能障害の原因となりやすい。
骨盤は足を組んだり、足を崩した横座りなどをすることにより構造的な問題が発生することがあります。
妊娠中の体調管理、予防をご希望の際は、電話にてお問い合わせください。
出産後に起こる身体の不調、体調管理など。産後は家事、育児、睡眠不足、ストレス、慢性疲労など。構造的な問題以上に身体は神経系の影響を受けやすく、妊娠中から出産後は繊細な状態にあります。
来院者様が理解しやすいように便宜上、「骨盤矯正」というフレーズを用いていますが、骨盤へのアプローチだけではなく脊椎、神経系のメカニズムを見直す事が重要であると言えます。
「寝ようとしてもなかなか眠れない」
「夜中に何度も目が覚める」
「朝起きても疲れが取れていない」
こうした不眠や睡眠障害のご相談が、当院でも年々増えています。
現代人の5人に1人が、なんらかの睡眠の問題を抱えているとされ、その背景にはストレスや生活習慣の乱れ、自律神経の不調などさまざまな要因が考えられます。
その中でも最近、「背骨のゆがみと神経系への影響」や「自律神経の働きや乱れ」が睡眠に大きく関係していることが、世界中の研究から明らかになってきています。
カイロプラクティックと睡眠の関係
アメリカの著名な学術誌『Journal of Manipulative and Physiological Therapeutics(JMPT)』に掲載された研究では、脊椎の調整を受けた被験者の多くが、睡眠の質や入眠時間に改善を感じたと報告されています。
また、カナダの研究機関によるレビュー(2005年)では、カイロプラクティック治療が睡眠障害や慢性疲労症候群に有益な補助療法となる可能性があるとまとめられています。
さらに、オーストラリア・ロイヤルメルボルン工科大学のカイロプラクティック学部研究チームが行った調査では、カイロプラクティック施術を受けた患者の約60%が「睡眠の質が向上した」と実感しており、世界各国で“睡眠と背骨の健康”への関心が高まっているのが現状です。
睡眠と深く関わる「自律神経」へのアプローチ
人が自然に眠るためには、体がリラックス状態へと切り替わる必要があります。
これは副交感神経の働きによって起こりますが、日常的なストレスや姿勢不良、背骨のゆがみなどにより、交感神経が過剰に優位な状態になっている方が多く見受けられます。
カイロプラクティックでは、背骨や骨盤などの関節を調整することで、脳と体の間の情報伝達がスムーズになり、人間が本来持っている自然治癒力を高め、正常な健康状態へ整えることができます。
実際、米国カイロプラクティック協会(ACA)のレポートによれば、施術を受けた後に「身体が温かくなる」「呼吸が深くなる」「眠くなる」といった反応を示す人が多く、その背景には副交感神経の活性化があるとされています。
不眠を根本から見直すカギは「神経系の最適化」
カイロプラクティックが対象とするのは、単なる“背骨”ではありません。
脊椎の中を通る中枢神経(脳と脊髄)を健全な状態に保つことが施術の目的です。
神経の働きが整うことで、ホルモンバランスや体温調整、睡眠サイクルといった体の内部リズムが安定し、薬に頼らず自然な眠りを取り戻せる体づくりが可能になります。
実際に、慢性的な不眠でお悩みだった方が、
「以前より寝つきが早くなった」
「夜中に起きる回数が減った」
と変化を感じられるケースも珍しくありません。
もちろん個人差はありますが、“眠れない=心の問題”だけではなく、“神経のめぐり”から見直すという視点が、これからの不眠対策には欠かせないと私たちは考えています。
睡眠薬に頼る前に、カイロプラクティックという選択肢を
不眠の改善には、生活習慣の見直しや適度な運動も大切ですが、それだけでは改善しない「隠れた原因」が体の内部にあることも少なくありません。
カイロプラクティックは、そうした“構造と神経の関係”に着目したアプローチです。自然治癒力を高める療法として、世界中で安全かつ支持されている理由もここにあります。
「最近、よく眠れない」
「朝スッキリ起きられない」
そんなお悩みこそ、体が出している大切なサインです。
当院では、不眠や睡眠の質でお悩みの方にも、それぞれの生活に合わせたケアとアドバイスを行っています。
まずはお気軽にご相談ください。
監修 塩原
※参考文献(一部)
Journal of Manipulative and Physiological Therapeutics (JMPT), Volume 28, Issue 3
RMIT University, Chiropractic Sleep Survey, 2004
Canadian Memorial Chiropractic College, 2005 Clinical Review
American Chiropractic Association (ACA) official website
院長 作田
7月 7日(日)、8日(月)セミナー出席のため休診いたします
ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします。
さくカイロプラクティック
http://sakuchiro.com
スパインピラティス
http://spinepilates.life
現代社会はパソコンなどデスクワーク中心の業務が
多くなりがちです。デスクワーク(座り姿勢)は
想像以上に身体への負担が強いことをご存じでしょうか。
日本人の1日座っている平均時間は約7時間と言われ、
世界でもトップクラスです。ここまで座りっぱなしの
生活になったのは、いつ頃からでしょうか?
実は世界的に50年前くらいからであり、特にパソコンが
一般に浸透した20年ほど前から一層悪化しました。
コロナ禍においてリモートワークへ変わったことも
背部痛、腰痛を助長させる要因であると言えます。
デスクワーク姿勢を伴う仕事が大半を締める現代では、
座りっぱなしの状態を助長し、腰痛や肩こりという
症状を抱える人が多くなっています。
さらに、最近の研究では座り過ぎの姿勢が
病気の原因となることから
「座り過ぎは第二の喫煙」
とまで言われているほど。
そもそもなぜデスクワーク姿勢は健康に
良くないのでしょうか?
一つは、背中が丸くなることでの猫背や骨盤が倒れ
やすくなり、腰に負担がかかりやすいということです。
そしてもう一つは、背骨は座る姿勢に関係なく
「座る」という行為だけで、立っているよりも
腰や背骨、骨盤への負担が大きくなるためです。
腰への負荷が立位のときに1とするならば
座位の姿勢は立位の1.4倍も腰へ負荷が掛かります。
(下記の表は姿勢によって椎間板への負担を示しています)
正しい姿勢で座っても腰への負担は、立位よりも
強くなりがち。その理由として、立位は足や膝などに
体重を分散できますが、座位は、それができず
腰や骨盤への負担が増加。
それにプラスして、前屈み(猫背)で座ると背骨に約3倍の
負担が掛かり、これが長時間続けば腰への負担は増加。
腰痛や肩こりを招く原因となることが想像できますね。
とはいっても、デスクワークをしないわけにはいきません。
そこでデスクワークの際に気をつけていただきたいのが、
体をなるべく一直線にすることです!
特に目印となる3点
・耳の穴
・肩
・太ももの付け根
が真っ直ぐであることが重要。
この3点が一直線に揃うと正しい姿勢となり、
体重を上手く分散できます。太ももの付け根は
「付け根の外側の骨」を意識してみてください。
この3点を意識的に作るには
・顎を軽く引く
・椅子に深く座る
・背もたれには背中を平行につける
・足の裏は床につける
これらも大事なポイントになります。
正しい姿勢をキープすると、背骨が理想的なカーブを
描きやすくなり、腰や背骨への負担を軽減。
最近ではデスクワーク姿勢を良くするための色々な
アイデアグッズも出ているので、それも効果的です。
ただし、慢性的に悪い姿勢が癖になっている人は
正しい姿勢を試みると最初は保つことに苦労します。
そんな時はカイロプラクティック・ケアを
お役立てください。脊柱を介して神経系・筋骨格系の
状態を整えることによって、良い姿勢を保ちやすい
身体を作る手助けができます。
デスクワークによる症状をお持ちの方は
お気軽にご相談ください。
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今や国民病とも言われている腰痛。
2022年(令和4年) 厚生労働省が行った
自覚症状の状況を調べる国民生活基礎調査によると
腰痛は男女とも1位という調査報告がされ
生涯に経験する人は80%にのぼり
日本全国に3,000万人いると推計されています。
腰痛を訴えて病院で受診する人のうち
画像検査(レントゲンやMRIなど)をして
腰痛の原因を特定できるのは
全体の約15%と言われています。
これらの中には、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症
圧迫骨折などの変性が生じて起こる問題が該当します。
残りの約85%を占める腰痛は原因が
特定できないとされこれを非特異的腰痛と言います。
・非特異的腰痛(慢性腰痛)がおこる要因
腰痛で悩んでいる方が増加している背景には
長時間の同じ姿勢や重いもの持ち上げる作業による腰への負担
生活習慣、ストレスなど様々な要因が
複雑に絡んでいることが考えられます。
上記のように様々な要因で起こる
非特異的腰痛(慢性腰痛)は背骨の可動が減少することで
神経の機能低下や筋肉への負担を引き起こしがち。
・根本的な原因を見極める
当院では、ご自身が気が付きにくい身体の状態を
様々なカイロプラクティック検査と分析をもとに見つけ出し
脊椎を中心とした関節、筋肉などを調整し
機能を回復しやすいようにアプローチしていきます。
マッサージや整体に行っても
症状が解決されず悩まれている方は、一度ご相談ください。
参考文献
1.仕事に支障をきたす非特異的腰痛の危険因子の検討
松平浩,町田秀人,内田毅,小西宏昭,三好光太
2.慢性疼痛の一要因—末梢組織の修復過程からの考察—
池澤 秀起
最近、首や肩のこりが強く感じられることはありませんか?
頭の重さは体重の約1/10と言われており、首が前に傾くほど頚椎にかかる負荷が増加します。
例えば、首が15度傾くと約12kg、30度で約18kg、60度では約27kgの負荷がかかるとされています。
そのため、パソコンやスマホを長時間使用してうつむいた姿勢を続けると、
頭の重さを支えきれず、首や肩に大きな負荷がかかり、「首、肩こり」を強く感じる原因に繋がります。
さらに、身体全体を見てみると、頭や首、肩の位置が前に出ることで背中が丸くなり、脊椎や骨盤が後傾し猫背の傾向が強まります。
その結果、肩や背中周辺の筋肉が常に緊張し、「首、肩こり」が引き起こされる二次的な要因も考えられます。
首や肩周辺だけをセルフケア(揉んだり、ストレッチなど)しても、すぐに症状が再発する場合は、カイロプラクティック・ケアをご利用ください。
当院ではカイロプラクティックの検査方法を用いて問題の部分を見つけ出し、脊椎を中心とした筋肉や関節の問題、神経系の働きを整える根本的な施術を行います。